正直、それほど変化のあるゲレンデではない。それでも当時は、一番手前のリフト上から急斜面を降りることができた。
その時は、専らこの斜面を降りたのだが、12年ほど前に行った時には滑走禁止になっていた。ファミリースキー場になってからは、この斜面は滑走禁止になっているのかもしれない。
日光湯元温泉 ほのかな宿 樹林(旧:日光グランドホテル)

日光湯元温泉 ほのかな宿 樹林(旧:日光グランドホテル)
休暇村日光湯元

休暇村日光湯元

12年前に湯元温泉にスキーに行った時には、ゲレンデに最も近いということで、日光グランドホテルに泊まった。今は名称が変わっている。
ホテルとはいっても和室を中心とした温泉旅館だったが、部屋と食事は今一つだった。宿泊料は決して安くはなかった。

この旅館には大浴場の隣に露天風呂があって、雪見をしながら温泉に浸かることができる。四角い枡で仕切った湯船は青天井なので、晴れていれば星が見え、雪が降っていれば頭に積もる。
おまけに洗い場は凍っているは、氷柱(つらら)は下がっているはで、この風情はなかなかのものだった。
一緒に入った子どもを見ると、湯船に浸かっている間に洗い髪が白くバリバリに凍り付いていた・・・

湯元といえば、やっぱり温泉。中禅寺温泉も、湯元からの引湯である。
湯元にはしばらく前に足湯ができて、誰でも利用できる。一応無料だが、清掃料だったか気持ちだけコインを入れるようになっている。

ちゃんと温泉に入りたければ、入湯料を払えば大抵の温泉宿は使わせてくれる。
ゲレンデには休暇村もあって、大きな温泉もある。一度、入ったことがあるが、入湯料は特に安くもなかった。
いろは坂を降りた清滝には、「やしおの湯」という日光市営の温泉があるが、こちらは市民でなくても500円で利用できる。コーヒー牛乳やいちご牛乳も売っていて、ちょっとした銭湯の風情も楽しめる。

さて、3、4年前に湯元の足湯に浸かった時、どうしても温泉に入りたくなった。
そういえば、ずいぶん前に近くにある民宿に泊まったことがあった。それで、源泉近くのその民宿に行って、温泉を使わせてもらうことにした。
その民宿は、名前が変わっていなければ、現在ある「ゆの香」である。

結婚して子どもが生まれ、久し振りに訪れる日光だった。
2階の部屋に通され、お膳で食事が運ばれてきた。食前酒に苔桃酒がついてきたので、小さかった子どもに舐めさせてみた。甘口だったので、子どもが喜んで一口飲んでしまった。
食事が終わる頃には子どもはすっかり顔を赤くして酔ってしまい、陽気に千鳥足ではしゃいでいた・・・

宿の主人も奥さんもとても親切で、食事も美味しかったのを覚えている。かれこれ20年近く前、1990年の夏休みのことだった。

日光宇都宮道路が、宇都宮から清滝まで開通したのが1981年。東北自動車道が、川口で首都高速と繋がったのが1987年。
おそらく、このコースでいろは坂を登ったんだと思う。

昼食は、中禅寺湖畔のレークサイドホテルで食べた。上の子どもがどうしてもアヒルさんボートに乗りたいというので、私が一緒に乗ることにした。
1歳になるかならないかの下の子どもも一緒だったが、その日は風が冷たくて、湖上に漕ぎ出すには少々寒かった。それで、下の子どもは連れ合いと湖畔に残ることになった。

その時の寒さと、連れ合いと分けて食べたアメリカンドッグがとても暖かかったと、今でも子どもが言う。
三つ子の魂百までとは言うが、子どもの記憶というのは大したものだ。
それに比べて私の方は、その後、湯元の民宿に入るまでに、どこに立寄ったのかよく覚えていない。三本松や光徳牧場、湯滝にも寄ったに違いないのだが、判然としない。

湯元からの帰りは、まだ有料だった金精道路で群馬県側の菅沼、丸沼に抜け、片品村を経由して、沼田インターから関越自動車道に乗るルートを走ることにした。
このルートは、その後、日光に頻繁に行くようになると良く使ったコースで、日本ロマンチック街道と呼ばれている。
この道がロマンチックかどうかはともかく、道路脇には山菜や茸、野菜などの露店が並んでいる。東京への帰路に野菜を買うことも多いが、どの品でも安いかというと、ちょっと微妙かも知れない・・・

このコースには、菅沼、丸沼といった山中の神秘的な湖や、スキー場もある丸沼高原、鱒の養魚場・白根魚苑、吹割滝、老神温泉などもあって、いちいち立寄っていたら日が暮れるどころか、何日経っても東京に辿り着けない。
片品村は尾瀬への入り口でもあり、帰りに国定忠治で知られる赤城山をドライブしたこともある。
1990年の夏は、白根魚苑で生簀の魚を眺め、子どもが釣りをしてから、みんなで塩焼きの鱒を頬張った・・・

次に日光を訪れたのは3年半後の1994年冬のことだったと思う。この時、初めて日光プリンスホテルと出逢い、それから何度となく訪れるきっかけとなった。

日光プリンスホテルの開業は1976年なので、会社の人たちとのスキーや夏休みの家族旅行で日光湯元に泊まった時には、すでにホテルはあったことになる。
ホテルにコテージが増設されたのが1987年、ホテルに併設された菖蒲ヶ浜スキー場がオープンしたのは1993年暮れのことだった。